しろう(パーソナルコーチ・しろうさぎライフメンテナンス代表)
1987年生まれ/北海道在住/大学で心理学を専攻→民間企業で広告営業を経験→地元市役所で広報・福祉・人事・採用などを担当したほか、新規採用職員や会計年度任用職員100人以上に対し接遇研修などを経験→プロコーチを志し独立。現在に至る/CTIジャパン Co-Activeコーチングスクール上級コース受講中/HSP気質/国内ドラマと餃子と推しを愛する晴れおんな/コーチとしての持ち味は、好奇心と包容力/とことんこじらせてきた私とだから会いに行ける”あなた”がいます。
しろうのこじらせキャラクター紹介
わたし自身、ずっと生きづらさを抱えて生きてきました。
いちから説明しだすとなんだか重たい感じになるので、ここではコーチングを通して見つけていった”生きづらさの元となった資質”を”愛すべきこじらせキャラクター”として紹介します。
こじらせキャラクターファイル0
「強くなりてえ……!」自分をトラだと勘違いしていたうさぎソルジャー
”うさぎソルジャー”は、トラの穴で育ち、自分もトラだと思って生きてきたウサギです。
トラの社会で育ち、周りのトラたちとの違いに悩みながらも「がんばればいつかきっと立派で強いトラになれる!」と信じてきました。
まわりのトラと比べて耳が長いところも、耳が良すぎるところも、足が短いところも、草むらが揺れる音でびくびくしてしまうところも、全部自分のダメなところと思い込み、なんとかそれらを克服しようと、日々もがいてきました。
それから何十年も経ったある日。
トラの社会でもまれ、たくさん傷を負いながらも手作りの鎧と槍を身に着けて、なんとかトラたちと戦っていけるようになった”うさぎソルジャー”は、ある日気づきました。
「いや、わたしトラじゃないじゃん!!!!!!」
自分がウサギだと気づいた”うさぎソルジャー”は、残りの人生をウサギらしく生きてみようと鎧と槍を捨てて旅に出ました。
こじらせキャラクターファイル1
「わたしに演じられない役はない!」”べき思考”のカメレオン女優
”カメレオン女優”は、その場で求められる役割を敏感に感じ取り、反射のように素早く役割を果たします。
「それ、わたしがやります!」という感は一切出さず、「え? わたしは生まれたときからこんな感じですけど?」と、さらりと行動に移します。
「ほめてくれ!」というわけではなく「舞台の床が濡れてる。ハンカチを持ってるんだから拭かなくちゃ」くらいの感覚なので、気づいていながら行動しない方がムズムズしてしまうのです。
こじらせエピソード
●役割を持っている間、「この役割はこうあるべきだから、私の気持ちは関係ない」というプロ意識が異常に強く、キャパオーバーになっては寝込む。
●「自分の意思は関係ない!」という固い意志のせいで、友人に「あなたが一番何を考えているのかわからない」と言われて思い悩む。(そのころは”カメレオン女優”の存在も自覚していないので、どうしていいかさっぱりわかりませんでした)
●部下の立場のときは「部下は上司をできるだけサポートするべき」、上司の立場になっても「上司は部下をできるだけサポートするべき」などなど、「べき思考」が最優先で自分を後回しにして助けを求めることができない。
●「物わかり良く、口答えせず、ハラスメントもさらっと流せる女性社員」がうまくできずに深く悩む。(「そんなのうまくできる必要はない」と頭ではわかりながらもずいぶん悩みました)
キャラクターファイル2
「返事ははいかイエスだ!」欠点を突きつけ続ける鬼軍曹
”鬼軍曹”は、常にわたしの行動や言動に目を光らせ「こういうところがダメなんだ!」と指摘し続けるおじさんです。
わたしを今よりマシな人間にするという任務を背負い、誰よりも早く耳の痛い言葉をわたしに届けにきます。ほめることは一切ありません。ひとつ克服したらまた新しい欠点を見つけ出して批判します。
「ほかの誰かに指摘されて深く傷つくくらいなら欠点を克服しろ。それができないならせめて先に傷ついておけば傷が浅くてすむだろう!」という彼なりの優しさを持っています。
こじらせエピソード
●鬼軍曹の言葉を受けて、常に自分を責め続けている状態のため、「自分は世界の誰よりも劣っていて恥ずかしい存在だ」という歪んだ認知から逃れられない。
●自己肯定感がまったくないため、心が安定しない。常に疲れている。
●自分を信じられないため、何をするにも常に不安。
●”弱い自分”や”できない自分”を知られたら失望されると思い込み、人を頼ったり甘えたりできない。「自信がなさそうな感じを出すことすら甘え」という考えに陥った結果、周りからは自信満々で堂々としているように見える(らしい)。
●「人間関係リセット症候群」をたびたび発症。ごく親しい友人以外の連絡先をちょこちょこ消す(今は消さないです笑)。他人がわずらわしいというよりは、過去に関わった人たちに自分を見られたくないという拒否感。
キャラクターファイル3
「このバランスをとるためなら、俺はなんだってする!」ベテラン測量士
”ベテラン測量士”が大事にしているのは、その場にしんどい思いをしている人がいないこと。みんなが楽しんでいる空気が好きなので、いつも場の雰囲気を気にしています。その場が和やかでありつづけるよう、雰囲気を乱す要因はできる限り事前につぶし、場の雰囲気が悪くなったら瞬時に行動。ポジティブなことを口にしてみたり、冗談を言ってみたり、話題を変えてみたり。その方法はさまざま。常に場のバランスを取っています。
こじらせエピソード
●ハラハラさせる言動や行動をとるタイプの人がいると、そこにばかり集中してしまい疲弊する。
●あえて一度空気を凍らせるという荒めの方法でバランスを取ることもあるので、疲弊する。
●誰に頼まれているわけじゃないのに疲弊する。
キャラクターファイル4
「HSPってわたしのことじゃん……!」人の気持ちをビシビシ受信する”共感性アンテナ”
”共感性アンテナ”は、自分以外の人の気持ちを敏感に察し、まるで自分のことのように感じ取ります。
みんなの気持ちを感じ取るので板挟みになっては、どちら側の気持ちも理解できてしまうので頭を悩ませることになります。
こじらせエピソード
●自分にはほとんど関係のない人間関係のトラブルに巻き込まれてはフォロー役としてあちこち奔走する。
●上司に”クリニック”と称され、難しい人間関係の対応を任され頭を悩ませる。
●自分を攻撃してくる人にまで共感しようとしてしまうので、ストレスでたびたび倒れる。
●HSPや共感性という言葉を知るまでは、「自分は八方美人のズルい奴なのか……」と自分を追い込み、自己肯定感を失う。
コーチングが私にもたらしてくれたもの
思春期から30歳を超えるまで長年にわたりこじらせてきた”こじらせエリート”の私。
”気にしすぎで、考えすぎで、八方美人のダメな自分”は、常に矯正しなければならない存在でした。
「自己肯定感? そんなもん持てたら苦労しないわ」と思いながらも、「自分のダメなところを全部無くすことができたら少しは自分を好きになれるんじゃないか」そんな期待をして、”今の自分”を否定し続けたように思います。
思えば完全に方向性が間違っていました。
自分を矯正することに意味がなかったとは思いません。でも、ある日限界がきました。
「あ、これもう無理だ。わたしの人生詰んだわ」
お風呂で唐突に襲ってきた強い確信を、わたしは一生忘れないと思います。
はたから見たら安定した職について、部下を持たせてもらって、順風満帆。だけど頭の中ではゲームオーバーの音楽が爆音で鳴り響いています。
目の前でシャッターが下りたような、冷たい金属の箱に詰め込まれたような、これ以上はどこにも進めない感覚でした。
大学で心理学を専攻しメンタルヘルスも学び、結構な人数の相談に乗ってきた自分が、こんな形で人生に行き詰るとは思ってもみませんでした。
その行き詰まりを解消させてくれたのが、コーチングでした。
最初は”欠点を克服できない自分を変えたい”というテーマから始まった私のコーチングは、回を重ねて行くにつれ”自分を縛りつけている自分”との対話になっていきました。
長い年月をかけて自分に巻き付けていったたくさんの鎖を、コーチと一緒に見に行き一本ずつ切っていきました。
コーチと一緒に泣いたり笑ったりしながら、たくさんの鎖を見ていくうちにわかったのは、「大切にされたいと願っているのに自分がいちばん自分を粗末にしてきた」という事実でした。
そこから少しずつ自分を大切にすることを覚え、気づけば私は自分を愛せるようになっていました。欠点は相変わらずだし、状況もさほど変わっていないのにです。
そうして自分の在り方が変わると、世界がはっきりと変わっていきました。
矯正の対象でしかなかった自分を、労われるようになり、信じられるようになり、応援できるようになりました。
”ちゃんとした社会人でいなければならない”と強く思い込んでいた私が安定した職を捨て、人生に「一回休み」を与え、プロコーチへの道を踏み出せるようになりました。
コーチングと出会って、こじらせ続けた私の人生は間違いなく変わりました。
もっと早くコーチングに出会えていたら、もっと人生変わったかも。
ときどきそう思うことがあります。
だからこそ私は、今生きづらさを感じているあなたにコーチングを届けたいのです。
コーチングを受けることが当たり前の世の中にしていきたいのです。